【安全衛生・産業医・船舶関係者向け】船員の健康管理に関する書式・様式について

船員向け産業医の制度は、陸上制度の産業医が行えるということになっています。
しかし、船員に関しては独特な制度があり、健康管理に関しても例外ではありません。
これらに対応すべく、船員の健康管理に関する書式・様式が国土交通省から公開されています。

船員の健康管理に関する書式・様式

船員の健康管理に関する書式・様式

船員の健康確保については、国土交通省のHPに記載があります。

国土交通省：船員の健康確保について

こちらに、船員向け産業医の資料として、以下の関係様式があります。

これらの様式に関しては、陸上制度の様式と違うので注意が必要です。

長時間労働に係る面接指導について

医師による長時間労働に関する面接指導時に使用される「面接指導の事前問診票」と「面接指導の面接記録結果用紙」は、船舶に特化した内容となっています。
これらのファイル名に（例）とあり、これらの書式を必ずしも使用する必要はありませんが、多くの船舶でこの書式が利用する可能性が高いため、汎用性が高いと考えられます。
ただし、これらの様式の具体的な使用方法については記載されていないため、長時間労働面談の記事や厚生労働省が提供しているマニュアルを参考にすることをおすすめします。

長時間労働者、高ストレス者の面接指導に関する報告書・意見書作成マニュアル（厚生労働省）

また、船員向け産業医選任報告書の提出代行については、陸上制度と違い、社会保険労務士が代行することができず、海事代理士が行わなければなりません。

まとめ

やはり、船舶向け産業医の業務は陸上の制度とは異なり、特殊なものです。
船舶向け産業医になる場合は、船舶特有の制度をしっかりと学んでから受託しましょう。

国土交通省は、ホームページ上で船員の健康確保に関する情報を提供していますので、確認しましょう。
労働衛生コンサルタントはこれらの情報に留意する必要があります。

労働衛生コンサルタント事務所LAOでは、産業医・顧問医の受託をお受けしております。労務管理と一体になった産業保健業務を多職種連携で行います。

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