事務所LAO – 行政書士・社会保険労務士・労働衛生コンサルタント・海事代理士

【資格取得】海事代理士試験を受けようとする方へ(海事代理士試験の受験と対策について)

私は2022年に海事代理士試験を受験しました。その受験経験を踏まえて、海事代理士試験の対策についてお話したいと思います。ただし、私の経験は2022年のものであり、2023年以降の受験に関しては、このブログの内容や状況が異なる可能性があることをご了承ください。
2022年の受験当時は、新型コロナの対応が必要な状況でありました。

 海事代理士試験の概要

 海事代理士試験の特徴

ここでは、受験に特化した情報を提供することとし、海事代理士という資格の詳細には触れません。私が海事代理士試験を受けることを決めた動機は次の二つです。

①船員向け産業医の制度が導入されること
②資格予備校である伊藤塾で海事代理士の講座が開講されること

以上が私の受験動機です。

試験の特徴について説明します。海事代理士試験は筆記試験と口述試験の二つに分かれています。筆記試験に合格すると、口述試験を受験することができます。
海事代理士試験は、他の士業資格を既に取得している方が受験するケースが多いと考えられます。そのため、他の資格の勉強が海事代理士試験にどのような影響を与えるかを以下にあげました。

①行政書士は憲法、民法で有利
②社会保険労務士は雇用・雇入契約、保険関係などで有利
③記述式である
④特有の言葉があり、なじみがない
⑤情報があまりない

 

海事代理士試験の攻略

この海事代理士試験の攻略ですが、ズバリ以下の2点だと思われます。

①良い問題集を3回やる
②試験当日は勉強しながら試験を受ける

①良い問題集を選んで3回やりましょう

まず、問題集の前に六法が必要ですね。海事法令はたくさんありますので「六法」というわけではないのですが法令集になります。
特定非営利活動法人ReaLの「海事代理士合格六法」
これでいいでしょう。

そして、問題集ですが、「海事代理士合格マニュアル」(日本海事代理士会)は良いですね。
定番かと思います。ただ、少し問題数が少ないような気がします。

個人的には、特定非営利活動法人ReaLの「海事代理士厳選過去問題集」がお勧めです。ボリュームは「海事代理士合格マニュアル」より多いです。
この問題集を3回やりましょう。

漢字、または語句を書く問題もありますので、実際に書いて練習しましょう。
今まで書いたことのない漢字は、試験当日に書けないと思ってください。

②試験当日は勉強しながら試験を受ける

試験当日は勉強しながら試験を受ける、これが重要です。なんのことかわからないかと思いますので、解説します。
試験時間ですが、4区分に分かれます。確かこんな時間割だったと思います。

1時間目(9:00~10:30)
2時間目(10:50~11:50)
3時間目(13:00~15:10)
4時間目(15:30~17:40)

攻略法ですが、1限目の科目の過去問を直前に見て、試験開始後、すごいスピードで30分程度でアウトプットする。海事代理士試験は過去問が繰り返し出題されることが多く、論理的にすごく考えることより、暗記しているかどうかが解答のために重要です。試験開始後30分?だったかな、はっきり覚えていないのですが、退出できる時間がありますので、退出できるようになったら手を挙げて退出する。

すると、9:30から10:30くらいまで時間ができるので、控室に行き、その間に2時間目の科目を過去問を用いて、超集中で覚えるのです。船の長さや重さとか、期間とか、法令で違ったりするのですが、その次に受ける試験の法令科目の数字・語句を徹底的に覚えるのです。難しい漢字もこの時、念のため、書いて練習しておきましょう。

そして、また次の試験時間の開始と同時に、すごいスピードで30分ほどでアウトプットし、退出時間に手を挙げて退出。すると、11:20-12:30くらいまで時間ができるので、3時間目の科目を勉強

これの繰り返しです。とても疲れる試験でした。
まさに「勉強しながら試験を受ける 」という感じでした。

口述試験について

さて、筆記試験が終わったのち、しばらく筆記試験の合格発表を待たなければなりません。筆記試験に受かれば、口述試験です。口述試験は2022年は東京のみでの開催でした。おそらく、これからも東京のみでの受験だと思います。

重要なことですが、試験発表は発表日にすぐに見ましょう。
理由があります。それは・・・・

海事代理士会の口述試験対策セミナーを受講するためです

これは、口述試験の模擬試験を受けれるセミナーです。私は受講しましたが、受けておいてよかったと思いました。すぐに満席になるようで、ネットで合格を確認したら、すぐに申し込みましょう。

日本海事代理士会のHPで日程が近づいたら口述試験対策セミナーの案内が掲示されます。
一般社団法人 日本海事代理士会HPはこちら
海事代理士会の口述試験対策セミナーの開催日程ですが、2022年は口述試験前日でした。遠方からの受験者の方は、ホテルを2連泊で予約しておきましょう、口述試験前日は頑張ってお勉強です。

さて、申し込みとホテルの予約をしたら、後述試験の過去問をやりましょう。

特定非営利活動法人ReaLの 海事代理士口述マスターはおすすめです。「海事代理士合格マニュアル」(日本海事代理士会)も同じような感じですが、問題数は少なめです。
どちらでもいいと思います。

まず、書いて覚えましょう。そして答えを口に出して言えるようにしましょう。
当日は緊張しますし、私の受験時は新型コロナ対策でアクリル板越しでした。質問が聞き取りにくいときは、「もう一度、言ってもらえませんか」と言いましょう。あっという間に試験は終わります。

 合格したら

そして、めでたく合格したら、職印を作りましょう。陸運局で海事代理士の登録を行わなければなりませんが、職印がないと登録ができません。

私は職印を作るとき、行政書士の職印を参考にしました。




まとめ

海事代理士試験の勉強用書籍、勉強方法、受験のポイントについて解説しました。
受験される方は頑張ってください。


労働衛生コンサルタント事務所LAOでは、産業医・顧問医の受託をお受けしております。労務管理と一体になった産業保健業務を多職種連携で行います。

お問い合わせはこちらからお願いいたします。

この記事を書いた人

清水 宏泰

1975年生まれ。公衆衛生分野の専門家。現在はさまざまな組織の健康問題を予防するためにLAOにて行政書士・社労士・労働衛生コンサルタントとして活動しています。主に健康、心理系、産業保健の情報について発信していきます。

詳しいプロフィールはこちら

ジャンルから記事を探す

CONTACTお問い合わせ

困ったことをどの分野の専門家に相談すればいいか分からないということはよくあります。LAOが対応できる内容か分からない場合でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。

もちろん、弊所では、オンラインによる対応を行っております。Zoom, Teams, Webexは対応しております。その他のツールをご希望の場合はご相談ください。

オンライン相談に関して詳しくはをご覧ください。

オンライン相談について

オンライン相談とは

オンライン相談とは、スマートフォン・タブレット・パソコンを使って、ご自宅にいながらスタッフにご相談できるサービスです。スタッフの顔をみながら簡単にご相談することが可能です。

使用可能なアプリ等について

Zoom・Teams・WebExは実績があります。その他に関してはご相談ください。

オンライン相談の流れ

1.お申し込み
メールフォームまたはお電話よりお申し込みください。

2.日程のご予約
メールアドレス宛に日程調整のメールをお送り致します。

3.URLの送付
日程調整後、弊所より開催当日までにオンライン相談の方法をメールでご案内します。

4.相談日
お約束のお時間にお送りしたURLより参加していただきますと、打ち合わせが始まります。