事務所LAO – 行政書士・社会保険労務士・労働衛生コンサルタント・海事代理士

【医師・産業医向け】労働衛生コンサルタントの職印を作ってみました。(職印のネット注文)

行政書士、海事代理士は職印という印鑑を一つだけ持ちます。様々な手続きにはその唯一の職印を押印します。
社会保険労務士は使用する機会が激減しました。

そして、労働衛生コンサルタントは登録するときに職印の登録は必要なく、職印をもつ必要はありません。
しかし、診断書とか、意見書の押印に労働衛生コンサルタントの職印を使ってみたいという方がおられるかもしれません。

今回は、私が労働衛生コンサルタントの職印を作ったときのお話で、どのように作ったかを紹介してみたいと思います。

労働衛生コンサルタントの職印

士業は、職印を持つ場合がありますが、前述のように士業の種類によっては、職印を持つことが必須でない場合があります。厚生労働省も労働衛生コンサルタントは士業であるとは言ってますが、職印を持つ必要はありません。

労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントは、厚生労働大臣が認めた労働安全・労働衛生のスペシャリストとして、労働者の安全衛生水準の向上のため、事業場の診断・指導を行う国家資格(士業)です。

労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタント (厚生労働省HP)

しかし、意見書や診断書の押印に労働衛生コンサルタントの職印があるとよいかもしれません。
そこで、行政書士・社会保険労務士の職印を作ったときの経験を踏まえて、今回は私がどうやって労働衛生コンサルタントの職印を作ったかをご紹介いたします。

 職印のデザイン

私が労働衛生コンサルタントの印鑑を作った時は、行政書士の職印を参考にしました。実は、行政書士の職印については、結構細かい規定があります。
以下は、行政書士会が推奨している職印の作り方になります。大阪府行政書士会の推奨ですが、他の都道府県もだいたい同じようなものを推奨しているようです。

大阪府行政書士会では、職印について、以下の様式が推奨されています
①角印にしてください。
②職印は領収書・官公署提出書類並びに各種届出書類に押印するように法・施行規則等で定めら れております。
③書体はテン書体を推奨しております。
④サイズは15mm角を推奨しております。

(参考:「行政書士新規登録の手引き」 大阪府行政書士会)。

図にするとこのような印影になります。

これを労働衛生コンサルタント版にしてみましょう。今の時代、ネットで印鑑をオーダーできるサイトがたくさんありますが、そのようなサイトでオーダーするとよいでしょう。
「士業 職印」でネット検索すればいくつも、印鑑屋さんのサイトが見つかると思います。

以下が、ネットで職員を注文する場合のオーダー詳細になります。

注文時に注意すべき事
  1. 印鑑の種類
    行政書士会の推奨が角印なので「職印・四角印(角印)」を選択します。
  2. 印鑑のサイズ
    サイズはなんでもいいと思います。
    行政書士の職印は、「行政書士新規登録の手引き」で15㎜を推奨しているので15㎜の角印です。社労士・海事代理士も行政書士の印鑑に合わせて15mmでよいかと思います。

    しかし、労働衛生コンサルタントについては印鑑の大きさはなんでもいいと思います。私は、同じ印影の画像である電子印印鑑の陰影サイズが21mmなので同じ21mmにしています。
    ただ、領収書等に押印する必要がある場合には、小さい方が良い場合があります。好きなサイズにしましょう。
  3. 材質
    材質もなんでもいいと思います。労働衛生コンサルタントは、職印の登録がないので変更の手続がいらず、もし古くなったら買い替えればいいだけなので角材・牙材ではなく、木材でもよいでしょう。
    行政書士などの職印の登録が必要な士業だと、職印の変更が手間なので耐久性のある木製以外の角・牙系の印材がよいと思われます。
  4. 彫刻する文字:彫刻する文字ですが、「労働衛生コンサルタント〇〇〇〇之印」
    とします。
    〇〇〇〇は氏名を入れましょう。名前の文字数でバランスを見ないといけないですね.
  5. 書体:書体は、行政書士の職印の推奨にならい、篆書体(テン書体 )にしましょう。
    士業印はテン書体を利用することが多いですね。労働衛生コンサルタントもテン書体にしましょう。
  6. 角印の文字の向き:縦にしましょう。
  7. 之印の有無:有りにしましょう。
    多くの印鑑オーダーサイトでは、ちゃんと最後に印影を確認できますので、バランス等を確認しましょう。オーダー前の最終確認ができないサイトは避けてもよいでしょう。
  8. 印影プレビュー:ちゃんと確認しましょう。
    私の場合、最初のデフォルトでのプレビューでは、氏名が縦一列でありませんでしたので縦一列にしてもらいました。自分の好みにすればよいでしょう。

私はこんな感じにしました。
氏名は縦一列がいいかなと思います。

こんなのでもいいかと思いますが、職印は、通常3行にすることが多いです。4行ではダメな理由があるのでしょうか。 会社印だと4行もよくあると思うのですが。
5行ですとこんな感じでしょうか

電子印鑑の印影

同様に、オーダーできるサイトでは、電子印鑑の印影(電子署名とは違います。)も作れることが多いです。
簡便な書類でしたら電子印鑑の印影をWord文書に画像として挿入し、PDF化してメール送信することもあります。そのため、実際の職印と同じものを持っておくと便利です。

まとめ)

私が労働衛生コンサルタントの職印を作ったときの情報をまとめました。
職印を作るのも、印鑑オーダーを受けているサイトで完結できるので便利です。職印があると士業らしくていいですね。

印鑑はどのような立場で押印するかで、どの印鑑を使うべきかが決まります。
社労士の仕事なら社労士の職印、行政書士の業務なら行政書士の職印になります。
複数士業をお持ちの方が、書面を発行する際には、自分がしている仕事がどの士業属性かをよく考えて押印しましょう。

労働衛生コンサルタント事務所LAOでは、産業医・顧問医の受託をお受けしております。労務管理と一体になった産業保健業務を多職種連携で行います。

お問い合わせはこちらからお願いいたします。

この記事を書いた人

清水 宏泰

1975年生まれ。公衆衛生分野の専門家。現在はさまざまな組織の健康問題を予防するためにLAOにて行政書士・社労士・労働衛生コンサルタントとして活動しています。主に健康、心理系、産業保健の情報について発信していきます。

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