事務所LAO – 行政書士・社会保険労務士・労働衛生コンサルタント・海事代理士

【資格・医師向け】はるか昔にUSMLEを受験した時の記憶について(忘備録)

実は、私は2017年まで、医師免許と温泉療法医しか仕事の資格はもっていなかったのです。
温泉療法医も仕事で使うというより、温泉好きな私の趣味の部分が大きいのですが・・・・
温泉療法医のお話はまた別の機会に


今回ははるか昔に勉強したUSMLEというものをご紹介しましょう。
USMLEは、簡単に言うと、アメリカの医師国家試験です。
昔の受験なので、今から受けようという方には、あまりお役に立たない情報だとは思います。

USMLEについて

 昔のUSMLE受験状況

私が受けたのは2003年ですので、かなり前ですね。
その頃はスマホが存在せず、ネットはあるものの、そんなに発達していたかったような気がします。
当時は、STEP1とSTEP2というのに受かって、アメリカにて臨床研修を受け、その後、そのアメリカの州でSTEP3を受けるとアメリカにて医師になれるという試験です。

教員になりたての私は、海外に興味のある学生さんとお話しする機会が多かったのですが、その中で、USMLEの話が出てきました。海外の医療機関に訪問することもよくありましたので、よし、うけてみるかというのが受験の動機でした。

しかし、当時は情報が全然なかったです。今なら、おすすめの本とかもわかるのでしょうが、どう勉強していいのかわかりませんでした。
結局、めんどくさかったので、ステッドマンという医学英語辞典をざっと覚えて臨んだ感じです。

難易度としては、きちんと日本の医学教育を受けていれば合格するのは難しくないと思います。
とにかく、すごい量の英語の文書を、CBT(コンピューター上でのテスト)で読まなければならないので大変でした。

今は、こんなサイトもあるようですね。昔は、書類をアメリカに送って、受験票を送ってもらったのですが・・・

USMLE

https://www.usmle.org/

 

STEP1の結果

これが結果です。USMLE IDが載っていますが、どうせもう期限切れですしね。

みると、215点が平均で標準偏差が21なので合格者の下から30-40%くらいでしょうか。
昔の試験結果の紙は、コピーすると、透かし文字が出ます。

面白いのは、このように、分野別の回答が出るので、どこが弱いかよくわかるのですよね。
まあ、20年前の私ですので・・・・・

ちなみに、「Behavior Medicine」という分野が最も悪いですが、これは日本でやっていない教科なのです。日本語では行動科学と言います。
試験を受けていて、なんか何を聞いているのかわからんよな、という問題がありましたが、それが「Behavior Medicine」でした。今の日本でも行動科学の教室がある医学部はほとんどないのではないでしょうか。心理学部の方が行動科学の分野をよく教えるのではないかと思います。

今は、公認心理師の勉強をしたので、行動科学も強いですよ。

STEP2の結果

こちらはSTEP2ですね。

こちらがSTEP2の内容です。

精神科のスコアが悪いですよね。当時の日本での教科書と、アメリカの精神科の教科書の内容はかなり違いました。かなり範囲が広く、内容も濃かったです。日本の教科書にほとんど載っておらず、当時の他の医学生に聞いても多くの医学生は知らないような疾病がたくさんありました。そのため、Mental disorderとPsychiatryに関しては点数が低めです。しかし、そのおかげで行動科学、精神科領域を米国の教科書で勉強することが必要だとわかりました。

さて、こんなUSMLEに受かったものの、そのまま、そのまま教員としての道を歩んで、結局アメリカで臨床医を目指すことはありませんでした。ちなみに、期限があるので当然もう使えません。

まあ、いい思い出です。

まとめ

USMLEを受けようとする方はぼちぼちおられると思いますが
なかなかアメリカで臨床医をするのはハードルが高いですよね。ビザも大変でしょう。

まあ、医学のどこが強くて、どこが弱いかを知るにはいいと思います。
なお、合格している医師は英語を読むのが早い証明にはなると思います。

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この記事を書いた人

清水 宏泰

1975年生まれ。公衆衛生分野の専門家。現在はさまざまな組織の健康問題を予防するためにLAOにて行政書士・社労士・労働衛生コンサルタントとして活動しています。主に健康、心理系、産業保健の情報について発信していきます。

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