事務所LAO – 行政書士・社会保険労務士・労働衛生コンサルタント・海事代理士

【心理学】つい目立つものに目が行き、目立たないものを無視してしまうサリエンス バイアスについて解説

皆様は、目立つものに目が行ってしまい、目立たないものは気にしない傾向にあるかもしれません。
これは当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実はバイアスの一種が関与しているのです。
今回は、そんな話題についてお話しします。

つい目立つものに目が行ってしまうサリエンス バイアスについて解説

 サリエンスバイアスとは

サリエンス バイアスは、目立つものや情報に注目し、一方で目立たないものを無視する傾向を指します。
目立つ情報には重要性があると思われがちですよね。その方に注目するのは当然のことと考えられます。
しかし、目立たない情報にも重要性があることがよくあります。
目立たないけれど重要な情報を無視することによって、意思決定が誤ったものになるかもしれません。

 サリエンス バイアスの例

サリエンス バイアスが起こっている例を挙げます。

  • 強盗事件については1件でもニュースで重大なニュースとして扱われますが、ある人が住んでいる町で周囲の人に親切にしてもらったことはニュースにはなりません。
  • 家電の量販店で、目立つ場所に陳列されている商品をみんな気にしています。しかし、少し離れたところに陳列されている同じ性能を有するノーブランドの製品についてはみんな気にも留めません。
  • ブランドの衣料品について、目立ったロゴのついた限定品にみんな注目しているが、ロゴ以外の性能は通常品と変わらない。
  • ある地域で大きな地震があり、みんな注目しています。しかし、離れた地域で大きな地震ではありませんが地震が異常に頻発していることはみんな気にも留めません。
  • 新型コロナウイルスが大変なウイルスであり、感染者数が1万人を超えるとすごいニュースになります。しかし、その一方、低い重症化率、死亡率についてはニュースになりにくいです。

確かに、言われてみれば私たちは多くの状況でサリエンス バイアスが生じていることがわかると思います。
サリエンス バイアスは個人に対してバイアスとして機能し、目立つ要素が意思決定を誤らせる原因となることがあります。また、組織や企業の中では特に目立たない問題が無視されがちであり、それによって目立たない問題が大きな問題に発展していることに気づかないことがあります。


この組織における目立たない問題に介入することは、システマティックアプローチにおいて重要です。
システマティックなアプローチでは、円環的因果律をうまく回すことが重要ですが、目立たない問題を無視すると、円環的因果律を認識することができず、うまく介入することができません。


 サリエンス バイアスを避けるには

サリエンス バイアスは、意思決定をする際に目立つ要素に基づいて生じます。サリエンス バイアスの存在を認識することにより、目立つ要素から一歩引いて冷静に判断することができます。目立つ要素は多くの場合、重要な要素でもあり、完全にサリエンス バイアスを回避することは難しいと考えられますが、それでも少しはサリエンス バイアスの影響を軽減することができます。

まとめ

サリエンス バイアスについて説明しました。言われてみれば当たり前のことですが、目立つ要素に注目し、目立たない要素を無視してしまうバイアスが存在することを知ることで、誤った意思決定を避けることができるかもしれません。

組織における意思決定でも、サリエンス バイアスはよく起こります。

また、システムズアプローチでは、円環的因果関係がどのように生じているのかを認識するためにも、サリエンス バイアスの存在を知っておかなければなりません。

個人的に私は、SNSの情報って重要だと思うのです。
そういうと、SNSの情報ってろくでもない情報ばかりだ、うそばかりだという方もおられるでしょう。
はい、確かにほとんどは信用性のない情報です、しかし、そのなかに、マスメディアが書かない、目立たない真実が紛れ込んでたりすることがあります。
サリエンスバイアスの存在を知り、情報リテラシーを向上させ、SNSの情報をきちんと利用できるようになれるといいですね。

労働衛生コンサルタント事務所LAOでは、メンタルヘルスに関する、コンサルティング業務を行っております。

メンタルヘルス不調に関する難しい案件にも対応いたします。社労士ですので、就業規則や社会保障も含めた労務管理を考慮した対応を行い、また、主治医との診療情報提供依頼書のやり取りを通じて、従業員の復職支援、両立支援を行うことを得意としています。

行政書士事務所として、休職発令の書面や、休職期間満了通知書、お知らせ等の書面の作成も行います。

メンタルヘルスに関する、コンサルティング業務は、原則として、顧問医・産業医としての契約になります。
オンラインツールを用いて、日本全国の対応が可能ですのでメンタルヘルス不調でお困りの方はぜひお問い合わせください。

お問い合わせはこちらかお願いいたします。

この記事を書いた人

清水 宏泰

1975年生まれ。公衆衛生分野の専門家。現在はさまざまな組織の健康問題を予防するためにLAOにて行政書士・社労士・労働衛生コンサルタントとして活動しています。主に健康、心理系、産業保健の情報について発信していきます。

詳しいプロフィールはこちら

ジャンルから記事を探す

CONTACTお問い合わせ

困ったことをどの分野の専門家に相談すればいいか分からないということはよくあります。LAOが対応できる内容か分からない場合でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。

もちろん、弊所では、オンラインによる対応を行っております。Zoom, Teams, Webexは対応しております。その他のツールをご希望の場合はご相談ください。

オンライン相談に関して詳しくはをご覧ください。

オンライン相談について

オンライン相談とは

オンライン相談とは、スマートフォン・タブレット・パソコンを使って、ご自宅にいながらスタッフにご相談できるサービスです。スタッフの顔をみながら簡単にご相談することが可能です。

使用可能なアプリ等について

Zoom・Teams・WebExは実績があります。その他に関してはご相談ください。

オンライン相談の流れ

1.お申し込み
メールフォームまたはお電話よりお申し込みください。

2.日程のご予約
メールアドレス宛に日程調整のメールをお送り致します。

3.URLの送付
日程調整後、弊所より開催当日までにオンライン相談の方法をメールでご案内します。

4.相談日
お約束のお時間にお送りしたURLより参加していただきますと、打ち合わせが始まります。